本日は5月の満月、フラワームーン
花と月。風流な組み合わせですね。
おなじみの花鳥風月をはじめ、春花秋月、花鳥月露、雪月風花、花朝月夕など
美しい自然を表した言葉には花と月がよく出てきます。
花は、四季折々にころころ変わっていきます。
この花は1時間後には萎んでいるかもしれないし、
あの花は明日には蕾が開いているかもしれません。
月も、日々欠けたり満ちたり近くなったり遠くなったり違う色になったり、
同じことを繰り返しながらも同じ月はありません。
そう考えると「この花」と「この月」が一緒になるのって「今」しかないんですよね。
3月下旬五分咲き桜、上限の月
7月中旬満開のユリ、十六夜月
明日になればお互い違う姿になっています。
季節が巡って同じ花が咲いたとしても、その時同じ月がいるとは限らない。
「今」と同じ組み合わせの花と月は二度とないかもしれない。
今しかない刹那の美しさを、言葉で表現したくなる気持ちもわかるような気がします。
現代社会を生きる上でタイパ重視はとても大切な考え方ですが、
「今」しかない美しさをゆっくり感じるのもいいのかもしれません。