今回の映画はこちら!!
【地獄でなぜ悪い】
出演:長谷川博己、星野源、二階堂ふみ、國村隼、友近、石丸謙二郎
ミッキー・カーチス、岩井志麻子、成海璃子、堤真一ほか
以下ネタバレあり
【ざっくりストーリー】
≪やくざの組長が服役中の妻のため、娘を主演に、なんか巻き込まれた男と映画を作りたい男と
抗争中の組との殴り合いで映画をつくる≫
【感想】
訳分からん!
いやほんとに、わっけ分からん!!
凡人の私は、天才の見ている風景を彼らの作品を通じて見ることしかできません。
作品を通じて見た結果、天才(というか鬼才)の世界は訳分からんものでした。
ほんのりクレイジーとぶっとびクレイジーな登場人物による暴走、妄想、幻覚、劇中劇。
一体どれが現実なのか分からなくなってきます。
(クスリ、ダメ。ゼッタイ。)
文字通り、命を懸けて映画を撮る映画仲間ややくざスタッフたち。
レインボー血しぶきとか血の海スライディングとか、
ポップな表現していますけど、次々に簡単に人が死んでいきます。
やくざたちだけでなく友人たちも犠牲になっているのに、
彼らの死を横目に映像や音声素材を淡々と回収する平田に
少し背筋がゾクッとしました。
最後のシーンで血まみれで笑いながら雄たけびを上げる平田は、
「頭おかしい人」「狂った人」「可哀そうな人」「痛い人」「不憫な人」の
ようなカテゴリーに入れられないような恐ろしさがありました。
命を懸けてまで夢中になれるものを突き抜けたら
あんな感じになれるのでしょうか。
なんか、訳分からなさすぎて腹が立ってくるし、
訳分からなさすぎて面白いし、不思議な映画でした。
ジャンル:コメディ?アクション?
公開:2013年
監督:園子温
受賞:第38回 トロント国際映画祭 観客賞
第35回 ヨコハマ映画祭 2013年日本映画ベストテン第7位・助演女優賞・最優秀新人賞
第37回 日本アカデミー賞 新人俳優賞
第56回 ブルーリボン賞 助演女優賞
第23回 東京スポーツ映画大賞 助演女優賞
エトランジュ国際映画祭 観客賞
ファンタスティック映画祭 作品賞・監督賞 ほか