子供の頃から好きなものがあります。
それは「共に人生を歩んできた」とか「人生においてかけがえのない物」と言うと大げさですが、
当たり前に生活の一部にほんのり居座っていたものです。
生活必需品ではなく、それがあったからなかったからと言って
人生が大きく変わることはないくらい小さいものなので、それに出会わなかった人生もあるわけです。
たとえば、本や映画、音楽など、興味のない人からすれば
全く見ない読まない聞かないで人生を終わらせる人もいるでしょう。
現に、私がずっと好きだったものに、友人はこれまでの人生で全く触れてこなかったと言っていました。
本を読まないと落ち着か居ない人、読書は全くしない人。
スポーツ観戦が趣味の人、まったく興味のない人。
特定の生物がアホほど好きな人、生理的に無理な人。
声高々に好きを叫ぶ人、小さい世界でひっそりと楽しむ人。
好きなものや熱中度は人それぞれで、きっと出会わなくてもたいしたことではないし、
それはそれで別のものを好きになる人生になっていたかもしれません。
でも、それに出会ってしまった、好きになってしまった、感動してしまった。
受け取った感動はきっと、自分の感性とかセンスと呼ばれるようなものの一部になっていて、
何かを選ぶときなどにそのセンスで選択する場合もあるでしょう。
そう思うと好きなものに出会うことは、やっぱり(人生というと大げさですが)生活を変えることもあるのかもしれませんね。
(余談ですが、“推し”からファンサをもらい、
(画面越しでも勘違いでも妄想でも)キュンとしたら寿命が延びるという
研究結果がでているとかどうとか。)