今回の映画はこちら!!
【ぼくは明日、昨日の君とデートする】
出演:福士蒼汰、小松菜奈、山田裕貴、清原果耶、東出昌大、大鷹明良、宮崎美子ほか
以下ネタバレあり
【ざっくりストーリー】
美大生が不思議な少女と切ない運命の恋をする。
【感想】
不思議なタイトルですが、このタイトルこそ完全にネタバレ。
サマータイムマシンブルースのような“サイエンス・フィクション”ではなく
Orangeのような“少し・不思議な”という意味でのSFです。
簡単に言ってしまえば「エモイ」となるのでしょうが
その言葉一つでは表せないくらい情感に溢れていて
雰囲気や全体を流れている空気感の演出が好きです。
時間が逆方向に流れている二人が20歳の30日間だけ恋人になれる。
この世界の時間軸の話は少し難しいですが、
かと言って「難解」というわけではありません。
ストーリーの面白さと演出のパワーで難しい題材もストンと落ちてきます。
この話の土台となる世界の時間軸の話を
電車の上りと下りに例えている人がいましたが
それが一番分かりやすく、しっくりくる気がします。
上りの電車も下りの電車もともに前方に進んで行っているのに
向いている方向が反対だから、だんだんすれ違っていく。
(別れの演出も電車でしたね。)
後半のエミの視点からみたストーリー。
エミにとっての最終日(タカトシにとっての初日)
電車の中での短い出会いがそのままエミにとっては
短い別れになっていて、始めと同じ場面なのに
まるっきり違う物語に見えました。
見た後で深く考察できるのもいいですね。
また、京都の美しい風景が情感をさらに増幅させてくれます。
「行ってみたくなる風景」とは、最高のセットですね。
ジャンル: SF・青春・恋愛
公開:2016年
監督:三木孝浩
脚本:吉田智子