今回の映画はこちら!!
【あと3回、君に会える】
出演:山本美月、眞栄田郷敦、工藤阿須加、古川琴音、野呂佳代、塚本高史、酒井若菜、眞島秀和、
光石研、吉行和子他
以下ネタバレあり
【ざっくりストーリー】
ご縁が数字で見える不思議な力を持つ青年と、人生に行き詰っている女子の話
【感想】
人生でその人とあと何回会えるか、数字で見える不思議な力を持っている青年、征史郎。
今の時代は便利ツールに溢れているから、世界中どこでもつながることはできます。
無理して会おうとすれば不可能ではない。
でも、無理してまで会いたいと言われればそうでもないことの方が多いです。
この力は、ヒロインの楓のように転職や婚活に於いては、
その人とご縁がないと瞬時にわかるから効率がいいと言えるかもしれません。
征史郎は、「永遠の別れなんて日常に溢れてる」なんて言ってしまうくらい
(もう二度と会うことがないと分かっている)多くの別れを経験してきたのでしょう。
数字が「1」になるということは、今目の前の人ともう二度と会うことがない。
ライトなお葬式と言ってもいいかもしれません。
このストーリーは、スポットが当たる登場人物はそこまで多くはありません。
それでもそれぞれの人生の選択と生き方と別れは多種多様で色々な形があるのだと考えさせられました。
(不倫と刃物はダメだと思う。)
楓と征史郎のラスト1回、最後の日。
最後の日を最高の一日にしようとした楓。
ラスト1回を残して姿を消してしまった征史郎。
二人を見守る澤村。
最後の電車のシーンは普通なら「気づいて」と言いたくなりますが、
この場合は「気づかないで」と思ってしまいました。
きちんとお別れをして思い出の中にしまっておくより、
この先またどこかで会えるかもしれないという希望を残しておきたかった。
それだけ楓に惹かれていたのでしょう。
主題歌のラストソングが流れるタイミングが絶妙すぎます。
ジャンル:恋愛
公開: 2020年
演出:萩原健太郎
脚本:大島里美